あらすじ:
「アラジンと魔法のランプ」の、魔人ジンが、実はとても邪悪な存在だったら...?
大昔のペルシャで、邪悪なジンは、赤い宝石に封じ込まれてしまうが、現代のアメリカで、ひょんな事からその宝石が発見される。宝石は、鑑定士のアレックスのもとに持ち込まれるが、彼女が宝石をこすった為、ジンは蘇ってしまった。
人々の願いを叶えながら魔力を復活させたジンは、自分を蘇らせたアレックスに、3つの願いをする様に強要する......。
感想1(バレなし):
オープニングを観ていて、思わず「おぉ!」と唸ってしまいました。
出演者の中に、ロバート・イングランドとトニー・トッドの名前を見つけたからです。
ロバート・イングランドといえば、ウェス・クレイヴンが産み出した悪のヒーロー『エルム街の悪夢』シリーズのフレディ・クルーガー役。
トニー・トッドは、クライヴ・バーカーが産み出した哀愁の殺人鬼『キャンディマン』役。それだけでなく、どうやらワタシは彼が大好きらしい、と自覚しだした方でございます。
『スパイダーマン』のサム・ライミ監督の弟、テッド・ライミも出演しているし、脚本は、『ヘルレイザー』シリーズの、2〜4で脚本を書いていたピーター・アトキンス。
なんでしょうこの豪華な感じは。
ウキウキしてきました。
が、ショックだったのは、ウェス・クレイヴンが監督ではなかった事。
製作総指揮だったのか......。
監督のロバート・カーツマンって誰だ?と思ったら、『フロム・ダスク・ティル・ドーン』の原案を担当してる人なんですね〜。
やっぱりなんだか、豪華です。
感想2(バレあり):
現世に蘇ったジンは、人々の願いを叶えながら魔力を蓄え始めますが、その願いの叶え方が何ともブラック。
短編ホラー小説「猿の手」を彷彿とさせます。
と思ってたら、小説と同じシチュエーションで願いを叶えるところがありました。やっぱり製作サイドも意識していたのかな。
「猿の手」って何?と思った方は、検索してみて下さい。短編ながら、なかなか恐ろしいお話で、ワタシは結構好きです。
ユニークな設定だと思ったのが、ウィッシュマスター(ジン)は、人間の願いを叶える事でしか、魔力を発揮する事が出来ず、また人間の願いを叶えなければ、魔力を蓄積する事が出来ない、というところ。
その為ヤツは、誘導尋問の様に人間から「願い」を引き出します。
その話術の巧みさ(強引さ?)と、容赦のない願いの実現方法が、この映画最大のユーモア(超ブラック)となっていて、ウィッシュマスターの造形のかっちょ悪さを補ってあまりある楽しさです。
人間に化けている時を演じているのが、アンドリュー・ディヴォフ。
初見の俳優さんですが、癖のある、怖い顔の俳優さんで、これもなかなか素敵ですし、独特のリズムのある話し方や、韻を踏んだ台詞とかもちょっと洒落てて、ワタシ的には高得点の悪のヒーローとなりました。
感想3(バレあり):
ヒロインの顔が、凄いです。
今まで、恐怖映画の、ヒロインの顔の方が怖い、という作品は、いろいろありました。キューブリックの『シャイニング』母親役のシェリー・デュヴァルとか『キャリー』のシシー・スペイセクとか。
しかしこの作品のヒロイン、アレックス役のタミー・ローレンの顔の凄さは、一味違います。ちょっとリンダ・ハミルトンに似てるかな、と思って観ていたら、恐怖で絶叫する顔が...「怖い」を通り越して「なんじゃその顔〜!」と笑ってしまう凄さ。
ブチャイクにも程がある!
まるで扼殺される寸前の断末魔、といった凄い顔!!
ストーリーを忘れて、ぽか〜んとその表情に見入ってしまいました。