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趣味 映画鑑賞
居住地 京都府
自己紹介 ホラー映画とクズ映画の見過ぎで、すっかり人間がダメになっています。
時々、漫画にもダメにされます。
...普通にダメ人間なだけかも知れません。

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第15回:ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世記

2004-11-07

2314.jpg

リメイク映画の中でも、当時のスタッフによってリメイクされたという非常に珍しい生い立ちの映画です。
オリジナル版とこれと、どっちがいいかという評価は分かれるとこだけど、ワタシはこの作品のDVD化を待ち望んでいました♪

ネタばれ度:★★★★★

あらすじ:
兄のジョニーと共に、父のお墓参りにやって来たバーバラは、突然、男に襲い掛かられる。組み付いてバーバラを救おうとするも、墓石で頭を打って失神するジョニー。
必死で逃げるバーバラは、1軒の民家に逃げ込んだ。
そこが今宵の戦場になるとも知らずに......

感想1:
オリジナルとの違いは、まずカラーである事!(言わずもがな)
特殊メイクの技術が進んで、ゾンビのグロさも段違い。

それから、ヒロインであるバーバラの性格が、全然違う事。オリジナルでは、正気を保つ事すら難しいという繊細なキャラクターだったのが、今度は、果敢に反撃するという、女戦士キャラに変貌しています。
今回のこの映画は、リメイク当時の時代性を反映させたらしいのだけど、だとすればこの頃から、女性も自らの為に積極的に闘うようになったんだなぁ、と、感慨深いものがあります。
......というか、男の後ろに隠れて脅えているだけのヒロインを、世の女性たちが受け入れなくなった、と言うべきか。

また、ベンとクーパーの争いも、オリジナルより激化。
ベンは頭に血が上りやすくなり、クーパーはよりいやらしい性格(顔もめちゃいやらしい...)になって登場します。その為に、二人の喧嘩のレベルも低下。その様は、過剰にアレンジしてる風にも感じられますが、男は主導権を取りたがって意地になるって事、ま、現実社会に目をやれば、よくわかりますよね。特にエラい人にその傾向が激しい。そこを風刺してるのかも、と思うと楽しめますが、これは深読みしすぎかな。

それから、オリジナル版では割とさらりと流した感の否めない、愛しい者が生ける屍に変貌した時、人はどうするか、というところが、今度は少し丁寧に描かれていたと思います。
今回、バーバラの兄ジョニーはゾンビとなって襲って来ませんでしたが、その分、クーパー夫妻の娘サラが、凄まじい表情で両親を襲います。これには、卑劣を人間にしたようなハリー・クーパーも、一応人情らしきものがある様子を見せますが、いかんせんそれまでの振る舞いが酷すぎて、同情する気にもなれませぬ...

感想2:
このリメイクが素晴らしいのは、ゾンビの恐ろしさにポイントをスライドさせず、とことんまで描ききったのは、やはり人間の姿だという事。

ベンは、危険を冒す時には常に先頭に立つ勇敢さを持ち、トムが従兄の無残な遺体を見ずにすむように心配りも出来る人なのに、相手がクーパーとなると、まるで子どもの様に怒鳴り散らす。
バーバラも、冷静に状況を判断し、確かな銃の腕前で皆の役に立っているのに、やせっぽちの裸ゾンビの侵入に、正気とは思えぬ目をして「奴は死んだ?!見てて、奴は死んだ?!」と叫びながら銃撃する......

どうかした弾みで狂気に転がり落ちてしまいそうな人々の極限状態を、とてもよく描いている、と思いました。まともならば、おそらく絶対にしないであろう事を、パニックに陥ってやってしまうから、自滅への速度を速めてしまう。
行動する前に、皆で協力しあって、ゆっくりと作戦を練る事が出来れば、彼らは全員(サラは別としても)助かったかも知れないのに。そういう切なさが、ベンが地下室に篭ったシーンでこみ上げてきて、思わず涙が出てしまいました......

しかし一夜明ければ状況は一変。
狩る者だったゾンビが、今度は狩られる者となっている。
ゾンビを狩る人々は、まるでゾンビを玩具のように扱って、ヒステリックな騒ぎを繰り広げている。それが人間の屍だという事など、すっかり忘れて......
嫌悪感と軽蔑を押し殺しながら「我々は同類なのね」と呟く台詞が、とても耳に残りました。

......っという事で、冒頭では、ジョニー即死確実とかおけつ丸出しゾンビとか、バカ笑いしながら見ていました。ベン(トニー・トッド)が登場したシーンなど、彼がしっかり鉄のフック握っていたので「キャンディマン!キャンディマンや!」と大爆笑。
しかし話が進むに従って、笑えなくなり、夢中になり......考えさせられる事も多い映画でした。

ちなみにオリジナル版とリメイク版、ワタシはどちらが好きかと申しますと......どっちも大好きなのでした。



ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世記

邦題ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世記
原題NIGHT OF THE LIVING DEAD
監督トム・サヴィーニ
脚本ジョージ・A・ロメロ
出演トニー・トッド パトリシア・トールマン 他
製作国アメリカ
製作年1990年
ジャンルホラー
評価★★★★★

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Posted by yohko 17:45:41 │Comments(2)TrackBack(4)

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☆☆[2 pt.]
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Posted by rukoruko at 2004-11-07 23:56:17

TB&コメントありがとうございました。
こちらの方が好きなのは、「私たちも同類」と呟くシーンがあるからなのです。

Posted by yohko at 2004-11-08 09:00:28

>rukorukoさん
パトリシア・トールマンがよかったですよね。
あの台詞を言う時の、何ともいえない表情が印象的です。

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