W-CDMAは,GSMをベースにCDMA技術を取り入れた方式。GSMを導入済みのところは,W-CDMAを導入する傾向がある。 cdma2000の仕様は,cdmaOneとほぼ同じで,北米を中心に採用されている。W-CDMAとcdma2000の両方を利用できる国・地域もあるが,ヨーロッパの主要国が3Gとして採用するのはW-CDMAのみ。ヨーロッパではGSMが前提なので,端末はGSMとW-CDMAを搭載したデュアル・モードになる。
いち早くサービスがスタートした日本では,3G携帯電話は既に主要な方式となっている。他の国・地域では3Gの普及はこれからだ。主要都市では,3G携帯電話がかなり普及している。
さらに最近は,3G携帯電話の高速化仕様によるデータ通信サービスが始まっている。
W-CDMAでは「HSDPA」という仕様で,下りの伝送速度が最大で約14.4Mビット/秒になる。現在提供されているサービスの伝送速度は,3.6Mビット/秒もしくは7.2Mビット/秒である。日本や韓国のほか,台湾,香港,アラブ首長国連邦,アイルランド,イタリア,英国,オーストラリア,スウェーデン,ノルウェー,フランス,米国などが導入している。
cdma2000では「1xEV-DO」という仕様で,下りの最大伝送速度が約2.4M〜3.1Mビット/秒になる。日本のほか,チェコ,ノルウェー,米国などが導入している。
HSDPAや1xEV-DOは最大伝送速度が高速なだけではなく,周波数帯域の利用効率が高く,低コストの運用がしやすいという技術的特徴を持っている。このため,いくつかの国・地域では,HSDPAや1xEV-DOを利用したパソコン向けの定額接続サービスが始まっている。

