八月の雷鳴
2008-08-31
今夕もバージョンアップを促して雷光は降る人の身際に
遠雷
2008-08-30
君を悼む夜更けを裂いて雷鳴は近づいて来る西の方より
ゼンダ・バード(生命の風)
2008-08-29
銃よりも井戸掘る側に君は居るゼンダ・バード、伊藤和也さん
ゼンダ:アフガニスタンの言葉で、「生命の」の意
バード:同じく「風」
ゼンダ・バード:「生命の風よ、吹け!」「永遠なれ!」
「○○バンザイ!」という意味合いで使われる。
(アフガニスタンを描き続けている画家、甲斐大策さんの談話より)
http://www.tokibo.co.jp/vitalite/interview.html
のvol.43(2002年)に「ゼンダ・バード、アフガニスタン!」の談話全文があります。
哀悼2
2008-08-28
アフガンで「サチュマイモ」の苗を育ててた君の苦労の実った矢先に
サチュマイモ:サツマイモの地元の人の呼び方
哀悼
2008-08-27
日を浴びて藻草のごとく漂える死者の悲しみ我等の四方(よも)に
同時代の人間の一人として、日本人として、ペシャワール会の一員として、伊藤和也さんのご冥福をお祈りいたします。
狂詩曲
2008-08-25
Beijingの空の如くに霞みたる世界の明日の裂け目を探せ
もう幾つ寝ると
2008-08-24
樫の下夜空仰げば先方も「もうすぐだから」と応えくる夏
悲しき人々
2008-08-23
本当は皆いい顔をしてるのに下卑た言葉で自ら歪む
悲しい人々
2008-08-23
本当は皆いい顔をしてるのに下卑た言葉で自ら歪む
風
2008-08-22
我包む風は西から吹いてくるグルジアを抜けチベットを過ぎ
八月の下旬
2008-08-21
八月も下旬を残すのみとなり寄せくるうねりに耳澄ます夜
我慢しないで
2008-08-20
怒ってはいけないと思うことこそが実は一番いけないことだ
怒りが湧き上がってきたら我慢したり、押さえ込もうとせず、「今、自分は怒っているのだな」と怒っている自分を見つめ、十分に怒ることです。そうすれば、怒りは消えて冷静な対処法が浮かんでくるでしょう。
ただし、自分の外に怒りをぶつけないこと。ぶつければ、またいつか、自分に返ってきてしまいます。
ascention
2008-08-18
八月の空は雷雲満ち満ちて次元上昇はるかな我へ
地の蝉
2008-08-17
今日もまた地を這う蝉と出会いたり生命を指に茂みへ急ぐ
地の蝉
2008-08-16
変容を急ぎ過ぎたか片羽の蝉は地を這う梢を見ずに
銃火の世界
2008-08-15
パレスチナイラクアフガンチベットにグルジアチェチェンチャドなお数多
或る戦争
2008-08-14
銃剣で胸貫かれ膝をつく捕虜の瞳はせめてもの拒否
初秋
2008-08-13
マンションの網戸に張り付き鳴く蝉よビルの隙間を秋風が行く
コドリ渓谷
2008-08-12
渓谷の茂みの陰に生きながら死を待つ兵士今も変わらず
夕風
2008-08-11
夕風の森にのびのび蝉が鳴く何もいらない誰もいらない
五輪の陰で
2008-08-10
生ぬるい池に入り込む人の群目を閉じいれば血糊は見えず
眠り
2008-08-09
右巻きの渦に乗り込み飛んでいる定員一名異界に渡る
ベイジン
2008-08-08
理不尽の度を競い合う国々の旗が集まり踏むチベットを
脳天気
2008-08-07
ゲリラだの爆弾だのと御気楽に天気解説する者口に
憐憫
2008-08-06
エノラ・ゲイの名は永劫に晒される原爆投下機長の母の
豪雨
2008-08-05
降る時は雪崩のように降る雨よバランスを欠く人の世に似て
柴榑雨:激しく降る雨
紅百日紅
2008-08-04
ほの紅き夏の微熱ぞ百日紅歌の三つも生(あ)れよ夕風
黄昏に
2008-08-03
唐楓(とうかえで)の林を抜ける日暮れ時 木の間隠れに添う白い影
夏の桜
2008-08-02
我が生の目指したことは為し得たか夏の桜は沈黙のまま
Book Off
2008-08-01
真夏日に斎藤史の全歌集かついで帰る三千円也