泰山木
2008-07-31
夜のうちに高次の光を浴びたもの朝に輝く泰山木は
あれから
2008-07-30
地震など無かったような一週間花火の陰で凍土が解ける
TVCM
2008-07-29
雨催(あまもよ)いしっかりしなくちゃ私(わたくし)が虫食いだらけの水晶の玉
2008年の夏
2008-07-28
ラディカルに空も大地も変化(へんげ)する 人よ昇れと急き立てる夏
自知 近代短歌バージョン
2008-07-27
自知の夏告げる験は白雲の八咫(やた)の輪となり直上にあり
八咫:巨大なこと
浄厳の夏
2008-07-26
浄厳の夏の翼は鶴翼に地を包みゆく亜細亜胎動
グラウンディング
2008-07-25
揺れないで、恐れないでと森の声一人の涙は宇宙の涙
7.24震度6強
2008-07-24
乎古止(をこと)点補いたどる天の文字読み解ききれぬまま地は揺らぎ
昨今
2008-07-23
足下の穴の底より覗く眼は疲れ血走り瞬きもせず
ある講演会
2008-07-22
得得とポストモダンを語る人 21世紀は?ヘヘ吞気だね〜
生誕
2008-07-21
綱のないバンジージャンプで飛んできた そんな恐怖を赤児は忘れ
土俵
2008-07-20
誰一人同じ土俵に居ないのにがっぷり四つで戦っている
夏の朝
2008-07-19
「朝ですよ、今までここに居ました」と薄絹雲が昇りゆく空
梅雨明けの豪雨
2008-07-18
梅雨明けの前はいつでも激しくて紫陽花が散る陽の中に散る
カザルス「鳥の歌」
2008-07-17
鳥たちはピース、ピースと鳴くというカタロニアの空は今日も青いか
白鳥
2008-07-16
サン=サーンスの「白鳥」の音(ね)が沁みてくる唯に優しく何も責めない
7/16モノリス第213回コンサート(新宿モノリスビル)にて
ハープ:早川りさこ
チェロ:植草ひろみ
風力発電による低周波公害
2008-07-15
利用したつもりになるな添うてゆけ 風車を回す無言の風が
凌霄花
2008-07-14
青空に伸びて再び地に戻る凌霄花(のうぜんかずら)のオレンジの滝
真夏日
2008-07-13
紫陽花も道行く人も背を丸め熱の重さを堪え忍ぶ午後
夕方
2008-07-12
名を知らぬ真白き花が密やかに発光している桃園(ももぞの)の道
桃園:桃園川を埋め立てて作られた緑道
雨宿り
2008-07-11
雨宿り藤棚の下に身を休め青き葉陰に包まれる午後
家路
2008-07-10
定宿を訪ねるように帰宅する日々に新鮮、日々に懐かし
2050年に首脳は誰も生きていないから
2008-07-09
サミットに集う首脳はあまりにも危機感薄し悩む地球に
7月4日の雷光4
2008-07-08
稲妻のショーに向かってケータイが林立している駅前広場
七.七
2008-07-07
盧溝橋七十一年過ぎれども凍てつく憎悪が立ちすくむ闇
7月4日の雷光3
2008-07-06
音無しの雷の閃光ほとばしり刈安色(かりやすいろ)に雲浮かび立つ
刈安色:イネ科の多年草刈安で染めた黄色
RGB Codeは#EAD56Bと#f5e56bの二説あり。
http://lib0.info/jp/frame/color_lib/
http://www.colordic.org/w/
7月4日の雷光2
2008-07-05
夕映えに染まる華麗な雲塊が日暮れて放つ天を裂く雷(らい)
7月4日の雷光1
2008-07-04
夕闇を覆い雷雲発光す無音のままで裂かれゆく空
八月の上昇
2008-07-03
打ち寄せる南の風に揺らぎつつ欅の巨樹は八月を待つ
袋小路
2008-07-02
「如何にして?」の意識の雲は湧き立てど「なぜ?」を問わざる現代科学