短歌帖「月の竪琴」

前田月太郎の、日々心に湧き上がってきた短歌を綴ります。
歌の背景や日記、好きなクラシック音楽等のお知らせを添えることもあります。

2005年12月31日開設、2006年7月11日(満月の日)BlogMaster版短歌帖「月の竪琴」から、引越しました。

2008-06-30
「そう、そこだ。我即宇宙を忘るな。」と右の手首を押してゆく影
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スコットランド幻想曲

2008-06-29
ブルッフの調べはいつも懐かしい 雲の彼方の薄日のように

6/29 都響プロムナードコンサート(サントリーホール)にて

「スコットランド民謡の自由な使用によるヴァイオリンとオーケストラとハープのための幻想曲変ホ長調『スコットランド幻想曲』作品46」
指揮:ヘンリク・シェーファー
ヴァイオリン:竹澤恭子
ハープ:早川りさこ
オーケストラ:東京都交響楽団

同じくマックス・ブルッフ作曲の「コル・ニドライ」も、荘厳な精神性と美しいメロディを兼ね備えた傑作です。
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人類の試練

2008-06-28
霊的と唯物的とに引き裂かれ彷徨う自我が溢れいる星
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決意?もう、聞き飽きた

2008-06-27
大臣の「決意」がヒラヒラ消えて行く崩壊止まらぬ年金制度
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宇宙

2008-06-26
目を閉じて宇宙の歌を聴いてごらん星は貴方の内側にある
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泰山木

2008-06-25
艶やかな深緑色の葉の茂り泰山木の照らす我が影
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メタセコイア

2008-06-24
梅雨晴れにメタセコイアは空と地を結びて立てり燃えるみどり葉
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沖縄6.23

2008-06-23
琉球の海は水色あの年も静かに人を見つめていたか
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ザラフィアンツ

2008-06-22
90980.jpg ザラの弾くピアノの調べ馥郁(ふくいく)と石の扉を今融かし行く

6/22エフゲニ・ザラフィアンツ ピアノコンサート(東京国立博物館)にて

ザラフィアンツは1959年生まれでロシア出身のピアニスト。
ラフマニノフやスクリャービンを弾かせたら、右に出る者のないピアノの詩人。
音楽院の学生時代、ブレジネフ書記長の銅像の首にUの字の便座をかけて揶揄したため、その後の音楽エリートの道を閉ざされる。
しかし、音楽を捨てることなく研鑽を続け、30代半ばになってようやく演奏家として注目を集めるようになる。
華やかな主流の道を歩むことは出来なかったが、近年は日本の熱心なファンに支えられて毎年来日し、聴く者の魂の広がる豊かな演奏を聴かせてくれている。
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2008-06-21
さみどりの苔輝ける梅雨の日の風はやわらに人包みゆく
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2008-06-20
人込みで舌打ちをする我が顔は醜さ露(あらわ)空の鏡に
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望月

2008-06-19
梅雨空の彼方に並ぶ日と月が地球を照らす慈しみの時
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御灯

2008-06-18
ドクダミの花点々と夜の闇に浮かび白(しら)らか死出の御灯(みあかり)     
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記憶

2008-06-17
落ち着けと、我と我が身に言い聞かす足下揺らぎしあの朝以来
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記憶

2008-06-16
転換の事の重さを改めて体(たい)に記憶す六.一四(ろくてんいちよん)
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地震の翌日

2008-06-15
何ごとも無かりし如く海は凪ぎ日は暮れゆけど人ごとにせず

無事、帰着しました。
被災された方々のもとへ、暖かい心と必要な物資が届けられていきますように。
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さらに北へ

2008-06-14
青森から白鳥十五はつつがなく すでにいつもの旅となれと゛も

地震より早八時間が経過する救援の手は届きしか、山

白雲の浮かぶ津軽の海を越え渡島静かに風のそよ吹く
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ようやく

2008-06-14
ようやくに碇ヶ関までたどり着く十三時半長い一日

小銭にペン次々消えて見つからぬ 厄落としつつ進む長旅

図らずも陸奥の山を高速のバスで駆け行く得難き旅路

雨雲を抜きて北へと進むバス雨と晴れとの目まぐるしさよ

青森へ三十キロまで近づけり日は輝いて一面みどり
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2008-06-14
大地震で不安に人の揺れるなか雨降り始む広く激しく

雨のなか電車は動く見込み無しタクシーを駆り盛岡へ出る

盛岡の駅では「旅の取り止めを」だが函館の天使は招く

大地震乗り継ぐ列車は皆止まりバスに飛び乗る青森までは

青森へあと百キロの標識をくぐり豪雨をバスひた走る
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東北大地震

2008-06-14
六一四ワナワナ震える花巻はしなう煙突空仰ぐ人
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花巻駅前

2008-06-13
コンビニも自販機も無い花巻は少し新鮮 賢治も笑むか
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日本現代詩歌文学館

2008-06-13
北上の森の青める一隅に粛と光れり詩歌の砦
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旅立ち

2008-06-13
梅雨晴れの陽に送られて北国へ新しき戸を開きゆく旅
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旅立ち

2008-06-12
在る筈の答を探し居る筈の自分を招く 旅の前夜に
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時間

2008-06-11
間に合えば薬罐を磨き湯を沸かす逢いたい人も何人か居る
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記憶

2008-06-10
懐かしき思い出は常に先にあり黄色い薔薇の小径を進む
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砂壁

2008-06-09
砂の壁、登るそばから崩れゆく 「飛んでごらん」と自分の声が
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次へ

2008-06-08
夜が明ける「そろそろ次へ進む時」そんな想いが湧き上がる空
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遊泳

2008-06-07
滑(すべ)らかに誘(いざな)われゆく深き淵手放してみる方向感を
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水着新

2008-06-06
次々と記録を伸ばす水泳着、裸足のアベベは陽に走り行く
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街壊し

2008-06-05
再びの五輪音頭に浮かれんと算盤はじきお江戸崩壊
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地上へ

2008-06-04
幽界で適えた夢は乾きゆく 体(たい)あるうちに走れ地上を
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時間

2008-06-03
休んでる暇など無いのだ聞こえるかい 遠い喇叭が近づいて来る
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難問山積

2008-06-02
先人が積上げ来る歌書の山背負いて重し雨降りしきる
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水底

2008-06-01
瑠璃色の水面を透かし聞こえ来る日輪の音次第に高く
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