刻々と流れゆくトキ
土曜日
佐渡裕指揮による『ガディッシュ』を聴いてきた
師・バーンスタインに捧げる渾身の1曲
レクイエム
平和への深い祈り
原田美枝子の語りも鳥肌ものだった
胎の奥底からの
神に対する畏敬の怒り・慰み・祈り
多人数合唱も入り
第九に匹敵する大迫力
アーメンの嵐
荘厳だった
第一部の
ネマニャのバイオリンも凄かった
情熱的で鬼才
悶絶しそうになるくらいのテクニック
演奏中に彼のバイオリンの絃が切れた
彼はちょっと肩をすくめ
指揮者に
最初からの演奏のやり直しを眼で訴えるが
佐渡は続行の姿勢を崩さなかった
最前列やや左方の私の席から
その始終が読み取れた
彼は第二バイオリン奏者の楽器を借り
そのまま演奏を続けた
彼の楽器は名器である
借り受けたものとはすべてが違う
だけど彼はニッコリ笑いながら
ハチャトゥリアン:バイオリン協奏曲を
弾きこなしてしまった
ドラマチックなコンサートだった
満月の今日
今の自分の現状をみつめ
確かに動き流れている様を確認している