先日、ある新規創業支援機関の方とお話しする機会がありました。
その中で、新規創業者の支援方法について議論しました。
その方は、創業者は厳しく指導する必要があるといいます。
例えば、販路開拓で困っている時に、販路開拓のためのコーディネート
することはダメだといいます。つまり、困っている時に支援すると
それがクセになり、支援してもらわないとやっていけなくなると
言うのです。厳しくしてそれでも、努力する人だけが新規創業で
成功するというのです(ライオンが自分の子供を谷に落とし、
這い上がってきたものを、百獣の王として育てるように)。
なるほど、確かにその考え方は正しい部分があると思います。
ただし、正しい部分は50%くらいで、あとの50%は教科書どおりの
考え方で、まったく新規創業者の気持ちを理解していない部分が
あると思いました。
例えば、将来的に上場するような企業を作ろうと創業した方なら
その考え方で指導してもいいと思います(逆にその方がいい)。
ただ、創業する方はいろいろな目標があります。上場まで考えて
おらず将来的に数名の会社でやっていければいい、或いは定年を
迎えたのを期に、自分でビジネスをやって行きたい。それほど
大きな会社にする必要ない(自分だけ食えればいい)、という方も
おられます。そのような目標の方に、そこまで厳しくする必要が
あるでしょうか。
例えば、小さい子供が自転車の練習をしているとします。当然まだ
一人で自転車に乗れません。もし、この子供を競輪の選手にしたい
なら親は手伝わずに、「自分の力で乗れるようになれ!」と言っても
いいでしょう。しかし、とりあえず友達と一緒に遊ぶために自転車に
乗りたいと思っている子供に、そこまで厳しくする必要があるか
疑問です。
また、その支援者の方は、創業者の方が「上場なんて考えてない」
と言うと、「そんな小さな目標でどうするんだ!」「目標はもっと
大きく持て!」といいます。確かに、目標は大きいほうがいいですね。
しかし、人の目標をについて「しなければならない」というのは
おかしいと思います。目標は自分で決めるものでしょう。
いずれにしても、全ての創業者に対して同じ支援をすることが
おかしいと思います。その人の目標や考え方に応じた支援方法が
あるはずです。それを理解していない、支援者の方は結構多いと
思います。
今日の一言
「相手にあった支援をしろ」
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坂田岳史(さかやんです)
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