ある製造業の社長さんに「御社の経営課題は何でしょうか?」とお伺いしたところ、「弊社の課題は納期管理です」と答えられました。同社では得意先から、注文した製品の納期を定期的に教えて欲しいと依頼されているのですが、納期を正確にかつタイムリーに把握する仕組みがありません。問合せのたびに、担当者が工場内を走り回り担当者に聞いてから回答しているのです。これだけ聞くと、すぐに納期管理ができるシステムづくりをしないといけないと思います。しかし、納期管理ができたからといって売上が大きく伸びるわけでも、利益率が向上するわけでもありません(依頼のある得意先には喜ばれますが)。
さらに突っ込んで社長さんに話を聞いたこところ同社では、自社開発製品があるが市場のスピードに開発スピードが追いつかず、製品が陳腐化することが多い。また、生産計画の精度が悪く製造過程で多くのムダが生じているといことが分かりました。つまり、開発サイクルの短縮で売上を確保し、生産工程のムダを省きコスト低減できるシステム作りが、この企業にとって本当に儲かるIT活用なのです。
このようにITコーディネータは、単に企業の表面的な課題解決でなく、本当に儲かるためのIT活用を支援・指導できる人材なのです。