アルミ押し出し形材
2008-02-06
押し出し
加熱したビレット(主に円柱形の鋳塊)をコンテナという筒の中に入れ、出口に求める形状に加工された金型(ダイス)を置き、圧力をかけて押し出す加工をいい(前方押出し、後方押出しがある)、通常押出性をよくするために熱間押出である。
棒、管、異形材の製造に利用される。
サッシ材として主に使用されるA6063S形材は代表的なものである。
ビレット
ビレットは主に円柱形に鋳造し、押出加工用に切断した塊の名称で、押出機にかけて高温度で押出し、管、棒、あるいは種々の断面をした形材を作るためのもの。
ビレットはアルミニウム、または種々のアルミ合金として成分を調整し、半連続鋳造法によってφ150〜φ600mmの円柱形につくられる。
これを押出機の仕様にあわせて長さ100〜1500mmに切断する。
インゴット
精錬を終了した溶湯を鋳型に注入してできた鋳塊のこと。
熱間圧延や熱間押出のためにスラブ、ビレットに分塊される。
矯正
平坦度や棒材の真直度を改善するために行う修正処理で、テンションレベラー、ローラレベリングによる加圧と、ストレッチャーによる引張り矯正などがあるが、場合により併用されることもある。
光輝焼鈍
「光輝焼なまし」ともいう。
光沢のある金属表面を保つために、表面の酸化脱炭を防ぎ、還元または中性ガスあるいは真空中で加熱し、焼きなましをすることを光輝焼鈍という。
細棒3φ〜9φはこの光沢を利用し、そのまま商品化されている。
溶体化処理
「固溶化熱処理」の項を参照のこと。アルミニウム合金の場合「固溶化熱処理」のことを溶体化処理という。合金を均一固溶体範囲の温度に加熱して合金元素を固溶させ急冷することで、常温における合金元素の固溶化をはかる熱処理のことである。
固溶化熱処理
合金において、一般に温度が高くなるほど基本金属に加える合金元素は溶け込みやすくなる。
したがって、合金固有の温度に加熱した後急冷すると、低温では析出するはずの合金元素が固溶(溶け込み)したままとなる。
これを固溶化処理といい、オーステナイト系ステンレスではJISでも固溶化熱処理したもので機械的性質を決めている。
また「焼き入れ処理」とも言う。
固溶体処理加熱温度: アルミニウム合金 450℃〜550℃前後
時効硬化
「固溶化熱処理」(非鉄金属、特にアルミニウム合金では「溶体化熱処理」という)した合金は、本来ならば低温で析出するはずの合金元素が急冷により析出する間もなくむりやり溶け込まされた状態となっており不安定である。
これが時間の経過につれ本来の安定な状態にもどろうとして、ところどころ析出してくる。
この析出により結晶はすべりにくく硬くなる。
これを時効硬化または「析出硬化」という。時効硬化には常温時効硬化と人工時効硬化があり、後者を「析出硬化処理」ともいう。
熱間加工
再結晶温度以上で行われる加工を熱間加工という。
熱間圧延、熱間押出し、熱間鍛造などがある。
熱処理合金
アルミニウム合金の分類で焼入れ(溶体化処理)、焼戻し(人工時効硬化)などにより所定の強度を得る合金で、展伸材では2000番系、6000番系、7000番系の合金がこれにあたる。
ただ、熱処理合金の場合でも熱処理後、さらに高い強度を得るために、冷間加工する場合がある。
通常、質別はF材、O材を除き、Tx、Txx、Txxxで表示される。「熱処理合金」←→「非熱処理合金」
非熱処理合金
アルミニウム合金の分類で、製造のまま、あるいは圧延、抽伸などの冷間加工によって所定の強度を得る合金で、展伸材では1000番系、3000番系、4000番系、5000番系の合金がこれにあたる。
ただ非熱処理合金の場合でも、焼なましや安定化処理のように熱処理が行なわれることがある。
通常、質別はF材、O材を除き、Hxx、Hxxxで示されている。「非熱処理合金」←→「熱処理合金」
Posted by mspnet 12:57:31
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