すると、まだ隣の部屋の灯りがともっていた。すかさずチャイムならして昨日のこと尋ね、お礼に「洗剤」を手渡した。新聞勧誘の兄ちゃんから大量にもろて余っていた洗濯洗剤やったけど役に立った。余りモンの洗剤というのに、なかなか受取ろうとしない隣のおばちゃんに「いやいや、(その善意が)ホンマに有難かった」と再度頭下げると、にこやかに受け取ってくれた。
数々の「下町の小さな善意」と「都会の小さな悪意」の中で、おっさんへと成長させてもろたジブンとしては、少々(こっちの)お節介だろうがその小さな善意に応えないワケにはいかない。おおきに隣のおばちゃん。

