米俳優のリチャード・ギアさん(59)が7日、主演映画「HACHI 約束の犬」(ラッセ・ハルストレム監督)のPRで来日、JR渋谷駅前(東京都渋谷区)で開かれた「ハチ公銅像訪問記念セレモニー」に出席した。
【写真特集】リチャード・ギアさんがハチ公と対面したセレモニーの様子
ギアさんが来日するのは、「Shall we dance?」以来4年ぶり8回目。愛犬家としても知られ、ハチ公像に花輪をかけながら「ついに初めて本当のハチに会えた。今日は本当にハッピーで、光栄な気分だよ」と興奮気味に語った。撮影では、3頭の秋田犬を使ったといい、「どの子も忠実で素晴らしい犬だった。左耳が垂れた犬を探すのは大変だったけれども」とニッコリ。老犬を演じた犬には、左耳に重しをつけて歩き方の訓練をしたというエピソードも披露した。
「HACHI」は、87年に興行収入40億円を突破したヒット映画「ハチ公物語」(神山征二郎監督)をハリウッドがリメーク。舞台を、渋谷駅前から米東海岸の架空の町・ベッドリッジ駅に置き換え、主人に忠誠を誓い、けなげに持ち続ける「HACHI」の姿を描いた感動作。ギアさんは、日系3世のプロデューサー、ビッキー・シゲクニ・ウォンさんが手がけた脚本に感動し、出演を快諾。「シナリオを読んで、2日連続で子どものように泣いてしまった。つまり、国境を越えて人の心に響く物語なんだよ」と力説した。
現在のハチ公像は、48年に製作された2代目。第二次世界大戦中に金属回収令で接収された初代ハチ公像に続き、親子2代で製作を担当した彫刻家の安藤士さん(86)は、「私は当時、『よし、ハチ公、オレが作ってやるよ』の一念で、夢中になって製作したものです。そのハチ公を映画にしてくれて、ギアさん、ありがとう。そして皆さん、ハチ公をこれからも可愛がってやってください」と呼びかけた。
配給の松竹によれば、米、仏、露、フィンランド、デンマークなどでの公開も決定。日本では8月8日に、全国350館規模で公開される。【大塚史貴/フリーライター】