少年には酷な大きな悲劇が、少年を魔王というモンスターに変えてしまったということも丁寧に描かれているのですが、それを見落としてはいけません。
魔王では、善のモンスターと悪のモンスターのぶつかり合いがさまざまな暗喩に満ちたタロットカードなどで描かれています。
その事件で受けた心の傷から、無邪気で善の世界に生きていた少年は、魔王になっていくことになります。
そして魔王というモンスターを作るきっかけになった悲劇を引き起こした張本人は、悔いあらため、やはりモンスターとなってしまいます。
魔王では、二人の主人公がそれぞれ、善のモンスターと悪のモンスターのぶつかり合いが描かれています。魔王で起こった大きな悲劇は、現代ではありふれている事件の一つかもしれませんが、残された被害者遺族には大きな傷を残します。