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鞆の浦 埋立・架橋 反対運動

2008-04-11

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先日ふらりと行った鞆の浦。江戸期の港湾施設、街並みが現存し、尚且つ、それらの施設が観光目的の為だけに存在しているのではなく、今なお現役で使われている、また街もまだ死んでいない、密やかな生活の息遣いが感じられる町でした。
 現在、この鞆の浦の港を埋め立てて、海の上に県道を整備する計画があります。鞆の街は江戸の間尺で作られているので、街中で車の行き違いが出来ません。とは言っても、住宅が建て込んでいるので街中に大通りを作る訳にもいかず、それで海の上に橋を架けるという計画になったようです。日本中を廻って来た経験から、この街に道路を作った場合、街が死にます。ちょっと不便でも、其処にしか無い何かを持ったトコロにこそ人は訪れるのであって、わざわざ特色を殺すような道路を作るというのは馬鹿げています。便利な道路を通して、逆に泊まり客が減って、町が廃れるなんて例はざらに有ります。
 日本では馬車の時代が無く、徒歩の時代からいきなり自動車の時代になったので、旧街道をそのまま車道に変え、結果として街を車用大通りが分断する、また街の中心部なので人通りもあり、信号も多くなり、必然的に慢性渋滞となる、というようなことが全国どこでも見受けられます。鞆の街の整備に当たって、県や市は、車の便の向上だけを考えているようですが、車の快適性、人の快適性は、相反するものです。戦前までは普通にあった人間が徒歩だけで生活できる都市は、今ではほとんど残っていません。今の日本には、車が便利な効率を最優先させる街でなく、人が安心して歩ける街こそが必要なんじゃぁないでしょうか? そうした意味でも、貴重な街を生きたまま残していく事を考える事こそ大事なことだと、思います。

鞆の浦 支援の会 HP
危機に瀕する鞆の浦
日本で最も美しく、歴史的にも重要な港「鞆の浦」が今、危機に瀕しています。この鞆の浦港を横切る道路と駐車場建設のために、埋め立てを伴う橋の建設が、強行されようとしています。広島県と福山市は、埋め立て工事に必要な国土交通省の認可を、二〇〇七年度早々にも申請するべく、行動しています。
瀬戸内海の中央に位置する、古代からの潮待ち港は、かつて万葉の歌に詠まれ、朝鮮通信使はその美しさを「日東第一の形勝」と絶賛しました。港から眺める瀬戸内海の景観、港へ入る時に迎えてくれる常夜燈や落ち着いた家並みの心休まる景観は、日本人のこよなく愛する心象風景の一つと言えます。
まさに、その鞆の浦の悲鳴が聞こえてきます。

完全にのこる唯一の歴史的港湾
鞆の、港としての文化遺産としての価値は突出しています。世界を見ても、港は時代とともに変化しやすく、古い形態を残すものは極めて少ないのです。その中にあって、鞆港は日本の近世の港を特徴づける、雁木と呼ばれる階段状の船着場、常夜燈、波止場、焚場という船の修理場、そして船番所といったすべての要素が残っている唯一の場所です。加えて、歴史的な見事な町並みがよく残っています。最後の完全な歴史的港湾とその文化的景観が日本から無くなる意味は極めて大きいのです。

住民の声・専門家の声
埋め立て架橋に反対する住民団体「鞆を愛する会」などは、これまで港の風景と町並みの全体を受け継ぎ、魅力的で活力ある地域社会を再生すべく、知恵を絞り、精力的な活動を長年展開してきました。専門家による港の学術調査、町づくりワークショップ、町並み保存の全国大会も開催されました。二〇〇〇年には、保存に賛同する署名が、全国的に二万名以上も寄せられました。住民達はさらに、道路のバイパス方法として山側トンネル案を提示し、都市計画等の専門家も交えた総合的な検討の場の設置を行政側に何度も要望してきました。

個性豊かな開発
目先の利便性を求めるだけの従来型の開発によって貴重な財産を破壊するのは、長い目で見て得策ではありません。自然環境と歴史文化の資産を最大限生かし、個性豊かな質の高い開発を追求してこそ、地域の経済活性化への道が開けるのです。例えば、イタリアの世界遺産、アマルフィや、ポルトヴェーネレという小さな港町は、自然と歴史の蓄積に恵まれ、その海と一体となった風景や空間の魅力を現代のセンスで創造性豊かに生かすことで、観光・文化都市として輝きを放ち、経済の活性化を実現しています。鞆の町の開発にも、こうした発想の根本的な転換が必要です。

人類共通の遺産
ユネスコの諮問機関で世界遺産の選定に大きな力をもつイコモス(国際記念物遺跡会議)のメンバーが現地視察して人類共通の遺産として高い評価をしていますし、イコモス総会や学術専門委員会などで、鞆の浦の保存に関する勧告が度々出されています。住民達が熱心に取り組んできた世界遺産登録の運動に、現実味が出ています。

住民の会
このような中で、広島県と福山市の行政当局は、二十年以上も前に決めた計画に固執し、埋め立てを実現すべく、最後の行政手続きを始めたのです。いま鞆の浦を守り活力のあるまちを実現しようとすれば、まず事業を差し止める訴訟を行って司法の判断を仰ぎ、残された時間の中で全国規模での世論と政治の判断を仰ぐことしか、選択肢は残されていないのです。直接の被害を受ける地元鞆の住民たちの諸団体は、埋め立て架橋反対に結束して立ち上がり、『鞆の世界遺産実現と活力あるまちづくりをめざす住民の会』を結成して、埋め立て架橋道路建設事業を行おうとする広島県と福山市を相手に訴訟等を始めるとともに、真に鞆の歴史的文化的な価値を将来に残して活用し、魅力的で活力ある地域社会の実現を目指そうとしています。これは、やむにやまれぬ判断と察します。

支援する会
このような住民の会の活動は、単に埋め立て架橋の反対ではなく、鞆の未来、日本の未来、いや世界の未来への遺産として残すことが出来るかどうかという重大な問題だと考えられます。このため、全国的規模で住民の会を支援する会を設立する決意をいたしました。
どうぞ、皆様におかれましては、この支援する会の趣旨にご賛同をいただき、会員としてご参加下さいますよう、そして浄財を寄せて鞆住民のまちづくり活動、訴訟活動をご支援いただけますよう、発起人一同とともに、お願い申し上げる次第です。

Posted by inamiyaphotos 21:46:03 │Comments(3)TrackBack(0)

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Posted by ほんにん at 2008-04-13 21:00:14

組織の中に入ると、組織が進む方向性そのものに対して疑問を持たなくなります。そして、組織の中でよりよい位置を獲得する為に、その組織以外にとっては害・罪となるような方向であっても、積極的に、それを推し進めさえします。
 一番極端な例はホロコーストの際にドイツ人官僚が如何に効率的に人を殺戮するかを仕事として遂行した、ことですが。
 諫早や長良川、全国のダム・高速建設、エイズ・肝炎等の各種薬害、三菱自工の欠陥隠し、東京電力の原発事故隠蔽、大体どこもそんなモンです。
 批判的に社会を眺める視点を放棄し、また、そういう人がいても排除する、そういう社会の弊害ですな。

Posted by blueprint at 2008-04-12 12:21:15

県庁あたりに勤めていると

景観を台無しにして、堤防や道路を建設したあとで
諫早のように工事目当てに起業した中小の地元建設会社が
倒産してさらに地方が疲弊するということがわからないのかな

Posted by 千姫 at 2008-04-11 23:37:45

鞆の浦は、2年前にスケッチ旅行で訪れた地です。
そこには、味わい深い万葉の風景がありました。
小さな街並みですが、花で飾られ掃除が行き届き
地元の小学生の大きな声で旅人への挨拶など
地域の人たちの、観光客へのおもてなしの気持ちも強く感じられました。
大きな力でそういった環境や人々の努力を
潰してほしくないですね。

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foaf プロフィール

プロフィール
名前 稲宮 康人
e-mail photo_inamiya@yahoo.co.jp
性別
職種 その他
生年月日 1975 / 3 / 26

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