思うところあって、評判の好いこの映画を見に行きました。意識はあるけど、左眼以外の一切を動かすことができなくなった一人の男の映画です。映画を観る者が主人公の立場に入っていけるよう、かなり撮り方の工夫をしています。左眼しか動かない人を主人公にして映像作品を作るというのは、映像に変化をつけようがないので非常に困難なのですが、その点は見事にクリアしたと言っていいでしょう。
難病ものによくある、お涙頂戴映画にすることなく、かといって、暗闇に突き落とす訳でもなく、ユーモアを使って軽妙に描くのは心地好いやり方だと思います。さて、人の自由はどこにあるのか?どこにでもいける体の自由があるに越したことは無いですが、体が動かなくなっても周囲の理解と協力、本人を生かす環境があれば、人の想像の翼はどこまでも羽ばたいてゆき、何かを創造し得るんだ、と。
動かない状況はどうなんだろう?ということに興味がいって、そんなに映画に浸れませんでしたが、結構いい映画でした。スクリーンで見るに値します。
潜水服は蝶の夢を見る 公式HP