奈良国立博物館でやってる日本美術の展覧会。
国宝と重文ばっかりの展示でした。菩薩や明王像の仏画の大きさと迫力に、浄土への救済を願う公家の観念についてや、実物の両界曼荼羅の巨大さに、当時の貴族社会の中で顕密仏教が占めていた役割が少し理解できたように思います。黒田俊雄氏の顕密体制論や高取正男氏の神道の誕生等、宗教を中心として日本史を勉強し直してまして、仏画を見るに当たってその成果が少し出てきたように思います。
平家納経の実物もありまして、金・銀泥を使って書かれた写経は、やはり当時の武家の浄土への想いの深さを感じました。新古今和歌集の最古写本なんかも御座いました。
絵巻も、
伴大納言絵巻、
信貴山縁起絵巻、粉河寺縁起絵巻、とまぁ、魅力的なものばかりでした。
最後の方に平安時代の絵画ではなくて鎌倉時代に描かれた仏画もあったのですが、明らかに平安のものとは画風が違ってきておりまして、京都文化に、鎌倉の東国文化が与えた影響は大きいようです。