ペドロ・アルモドバル監督の最新作。いい映画です。久々に見ておなかいっぱいになったスバらしい映画です。
「All About My Mother」「Talk To Her」のように個人と個人の関係や感情を見事に描いた作品から一歩先に進み、世に生きている上で理不尽に降りかかってくる色んな不幸な出来事があるにせよ、(性と死が同居する)この世界の中で生きていくしかない、ことを見事に映像化しています。安易なヒューマニズムやご都合主義に陥ることなく最後までもっていく手腕はサスガであります。
スペインの風土から生まれた独特の色彩、ワイドサイズの画面をいっぱいに生かした隙の無い画面構成、ショットの切り返し、等々、全く満足させてくれる映画です。1秒につき24カットの映像を集成した結果として映画があることをきっちりと認識し、実行に移している映画。でした。