William Henry Fox Talbot。この人が世界で最初にphotographeを撮った人です。やはり始原の眼差しというのは、ただカメラでモノを写し取る事が出来るという事に対する喜びが見て取れます。今の私達のように氾濫する映像に慣れ、より刺激の強い世界を求め続ける眼ではなくて、絵筆以外で世界を最初に写し取る事ができ、兎に角写す事が幸せである、というような写真です。これは本当に物事の最初にしか成立し得ない、今の私達がもう戻る事の出来ない、稀有な原初の視線です。
今、東京都写真美術館でやっている「光と影」という展覧会に6枚展示されています。彼の写真を見られるだけでも価値のある展示です。