ジョージ・オーウェルが書いた恐るべき予言の書です。
戦争は平和である。
自由は屈服である。
無知は力である。
こうした標語を唱える未来の国でのお話です。
主人公がいるのは真理省、過去の記録の一切を現在と合うように改変する役所です。人が居る到る所に監視カメラ兼テレビが設置され、住民は全てを46時中見られていて、愛情を感じることは禁止され、この世界に疑問を感じていると判断された者は何時の間にか消えている、そういう社会です。どっかで聞いた社会ですね?ん、旧ソ連?ミャンマー?イギリス?少し後の日本?
救いの無い世界で人は如何に生きるのか?全体主義社会の中で個人の思考は生き残れるのか?個人が想像力を失った社会とはどんな場所なのか?1949年に書かれた50年後の仮想世界に筆者は安易な希望は書きません。それが作品に非常な迫力を与えています。こういった小説で安易に希望を語るのは危険ですから、よくそれが判っています。と私が言うのもおこがましいですが。
兎に角色んな方に読んで頂きたい、大変お薦めの本です。是非ご一読を。