2002年にインドのグジャラート州で、ヒンドゥー教徒によってイスラム教徒の虐殺事件が起きました。イスラムの脅威とヒンドゥーナショナリズムを煽り、ムスリム排斥を唱えるインド人民党(BJP)の動き、犠牲者となったイスラム教徒のインタビュー、ヒンドゥー教徒のインタビュー、を通してグジャラート州の状況を映していきます。政治は票を集め権力を得る為に、宗教は信者を集めやはり権力を得る為に、政治と宗教がお互いを利用しながら一となり一つの価値観を推進し、異物を排斥し始める、この循環が始まり回転が早くなっていき、エスカレートしていくのは非常に恐ろしい。ユーゴでも、ルワンダでも、ダルフールでも、憎悪はどこからでも湧いてくる。また、BJPの州知事の下で、学校や住居でのイスラム排斥・隔離が公認政策として実行されているという事実には、まだ世界にはナチスのようなことをやっている人たちがいる、人間の変わらなさ、に暗澹とした気分になりました。
ただ、映画としては長すぎ。半分でいいんじゃないのかな?ただ、映画の最初と最後、目の前でヒンドゥー教徒に家族を殺される様を見続けた少年の語りのシーンは非常に良かったです。
ドキュメンタリー・ドリームショー