先だっての
暴力の哲学と同じ様な中身の本です。こちらの方が難しい言葉をなるたけ使わないで、全体的に判り易く書いてあります。
まず、暴力を二つに分けます。無法な力として定義するviolence、そのviolenceを他者に対して発動することを正当化している法=権力までを含む定義としてのドイツ語のGewaltの二つです。主に後者の(Gewaltとしての)暴力とはどのような機能であるのか?
最初に、世界を二つに分けます。自分がいる場所と(a)、自分がいない場所(b)
です。自分がいる場所には、自分が同じ仲間だと思っている人々がいます。自分がいない場所には、自分とは関係ない人々がいます。お互いに違う仕組みで共同体を運営している場合で、aとbに対立が生じた時、両者ともに自らの仕組みをもう一方に押し付けようとする力。またaの内部で主流ではない意見(a1)が出された場合に強制力を持って意見をaに統一させようとする力。それがGewaltという暴力になります。
ここで、根本的な疑問として、他者に対してGewaltを発動する元となっている権威はどこから発しているのか?突き詰めていけば、根拠はないんです。多くの人がその権威を信じているから存在している、という水掛け論になってしまいます。
では、そもそも発動の根拠さえあやふやな暴力を発動させないで物事を解決するにはどのような手段がありえるのか?やはり話し合いにしか存在しないのではないでしょうか?
という内容です。まあ、阿呆な私の略ですから、是非とも一読いただければ幸いです。