たまたま見つけた金石範氏による「
済州島4・3事件」についての講演のようなものに行く。韓国の歴史は本当に激動で、その大元の原因は日本が植民地にしたことにあるわけで、そういうことを考えると、朝鮮半島について起きたことを、ある程度は知っておかないと申し訳ないような気がするのです。
長く軍事政権が続いた韓国では、島民の多く(3万人?)が国の軍隊によって虐殺された済州島4・3事件は、その出来事事態がタブーとされ、語ることすら許されてこなかったそうです。その中で島民は権力による事件の封殺「記憶の他殺」と、耐えられない記憶を話すことが許されない状況下で自ら進んで事件を忘却しようとする「記憶の自殺」の、両方が起こった。また、朝鮮戦争では済州島出身者がアカの島出身者ということで、周囲から持たれている偏見を打破する為に、非常に勇敢に北朝鮮と戦ったそうです。過剰な愛国精神を発揮したのでしょう。今は4・3事件は政府による犯罪行為として認められているので、悲しむ自由がある喜び、という状況にやっとたどりついた。と。
戦争が終わって復興だなんだ、朝鮮戦争特需だと、いう日本の隣では、こういう事態が進行していて、そこには多分日本も知っていながらも、見ないふりをしたり、利用したりしてきたんだ、と考えますと、非常にやりきれないものがあります。沈黙の中に放置されているからといって、国家の歴史から見ると無きものにしたい事実を、そのまま忘却のままに任せるということは、よろしくないと思うなぁ。
などとしみじみ思った。