大ちゃんが木を組んだ筏のようなものの上に乗ってみると、誰もいませんでしたが、なんだか誰かがいたのかしらん?というような跡が目に入ってきました。土を焼いてつくった入れ物が置いてあって、中に何か入ってるみたいです。ん、なんだろ?なにが入っているのかな?ちょっといい匂いがしています。泳ぎ回ってお腹が空いていた大ちゃんは入れものの蓋を開けてみました。なんだか、トロっとしたものが波と一緒に、大きくたっぷん、小さくたぷん、と揺れています。、ねえ、イルカさん、コレなんだろ?と聞いてみますが、物知りのイルカさんもうーん、なんだろ、海のものじゃないけど、なんだか変な匂い!ねえ、こんなとこから降りて、泳ごうよ、遊ぼうよ、と言ってきました。
え、変な匂いじゃないよ、いい匂いだよう。という大ちゃんの言葉に、そんなことないよ、すっごい変な匂いだよ。とイルカさんが答えます。でも、大ちゃんはいい匂いとお腹がぐうぐう鳴る音に、入れ物の中身を指先にとってなめてみました。「おいしい!」おいしいよ、ほら食べようよ、と言ってイルカさんにもあげようとしましたが、そんな変な匂いのものはいらないよ。と食べません。一度食べたら余計にお腹が減って、もう止まりません。大ちゃんがあまりにおいしそうに食べているので、イルカさんもちょっと食べてみよう、と、大ちゃんから食べさせてもらおうと声をかけましたが、夢中になって食べている大ちゃんは、さっきいらないって言ったじゃないか、やだよう、と言って、入れ物を抱えて、もうどんどん食べていきます。そう言われると、そうなのですが、自分勝手な大ちゃんに頭に来て、いいようだ、一人で食べていれば、僕だって自分で見つけるさ、と言って、泳いでいってしまいました。
結局、一人でぺろりと全部平らげてしまった大ちゃんは、遊び疲れと、お腹がいっぱいになったことで、
眠くなって、
眠ぅくなって、
ね む う く な っ て、
ぐっすり、と、寝込んでしまいました。