タイポグラフィーの元祖、Bernd and Hilla Becherです。今のドイツ写真の源流となっている人です。タイポグラフィーとは、聖書に出てくる話の型を現代の状況に当てはめて新しい物語として構築する手法、から出ています。写真では、同じ撮影対象物をひたすら同じ様に撮り、並べて提示する手法となっています。
給水塔、家、製鉄工場、等の近代産業によって築かれた構造物を世界中を回って撮り集め、同じ機能のモノの実に様々なカタチを比較検討できるよう、写真にして提示します。一枚だけならなんてこと無いのですが、それが積み重なり膨大な群となった時に、同じモノの差異と相似から、それが作られた時代やそれを作った人間等の写真の背後にある多様な世界への想像力を喚起します。純粋に機能を追求している構造物だからこそ人間が持っている根源的な無意識を表象しているのかもしれません。
尚、ベッヒャー夫妻は2004年に
ハッセルブラッド賞を受賞しております。