南アフリカからの報道によると、与党アフリカ民族会議(ANC)のズマ議長(党首)に対する汚職疑惑をめぐり、現地の検察当局はこのほど、訴追を断念すると発表した。「捜査が政治的に利用されたため」と説明している。ズマ氏は今月22日の総選挙を経て、次期大統領に就任することが有力視されている。
ズマ氏は政府の武器取引に絡んで、収賄や資金洗浄などの疑いが指摘されてきた。05年と07年に起訴されたが、手続き上の不備で裁判は取りやめに。だが、09年1月に検察の控訴が認められ、3度目の起訴の可能性が出ていた。
検察は訴追断念の根拠として、検察首脳らの電話による会話の録音内容を提示。会話は、どの時期に起訴すればズマ氏に政治的打撃を与えられるかを話し合う内容だったため、これ以上の訴追は不可能で不適切だと結論付けたという。
南アは22日に総選挙があり、国民議会(下院)議員の中から次期大統領が選ばれる。約7割の議席を占めるANCが優勢とみられている。
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