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出会いは面白い

2008-05-21

出会いというものはやはり…、どこかへ出かけて行くからこそ、だれかと出会えるわけなのであって、職種の都合上、内勤が多い、職場にこもることが多い、となると、必然的に出会いの範ちゅうは決まってくるのではないかしら、とわたしは考えます。

だいたい、自分自身、自宅でひとりで仕事をしているのですから、出会いなんてほとんどないし。みずから能動的に出会いを求めていかないと恋人どころか、友だちすらできない状態なわけです。

こんなことを打ち明けるのは何なんですけど、ひとりが身に染みるのは、何といっても盆暮れなんですが、日常レベルでいうと週末です。

週末に、パソコンに向かって原稿を書きつつ、たまにメールもチェックしてみる…。けれど、受信はほとんどない。女のコの場合は、メールより手っ取り早い電話(ケータイ)のほうが好きなことが多く、また会社でしかメールを使っていない人もまだまだ多いようす。

その上、結婚していたり、恋人がいたりすると、週末にゲームのコントローラーをふたりで握っていることはあっても、パソコンには向かわないみたいです。

で、週末のわたしにメールをくれるのは気がついてみると、30歳をすぎた独身、もしくは離婚歴ありの、ひとり暮らし男ばかり。「今朝も会社で目覚めてしまいました」とか「出張で仙台におります」なんていうメールを読んで、イロんな意味でジーンとした後、ハッと我に返ってひとりの情けなさを痛感するとき、わたしはとっても切ない気持ちになります。

あらら、ごめんなさい。お盆が近づいているせいで、ちょっとだけナーバスになっちゃってるのかもしれません。でも、ほとんどの週末をこんな風にすごす女といっしょにされたくないかもしれませんけれど、理系の中でも内勤が多く出会いの機会があまりなく、現在フリーでしかも、ひとり暮らしの方には、この気持ち、すこしはわかっていただけるのではないかしら?

さてさて、こもり気味の生活を送る大人の心の隙間というか「だれかと話したいなあ」という気持ちを埋めるのに、メール恋愛というのは、うってつけの出会いの手段だなとわたしは考えています。

実際、昨年の暮れから今年の春にかけて、メール「疑似」恋愛にハマっていたときは、ああ、話(主に仕事に関する悩み)を聞いてくれる人がたくさんいて幸せ…とすっかりよい気持ちになっていました。

某新聞社で働くTちゃん(24歳)は、生活時間が不規則な上、起きているあいだは仕事をしている生活のせいで、なかなか友だちづきあいができなくて、家に帰ってから小1時間ほど、見知らぬ人とのメールのやりとりをするのが唯一の息抜きになっていました。

なかでも、彼女がいちばんひんぱんにメールをやりとりしていたのは、某大学の工学部の研究者氏です。Tちゃんも好きなクラシックに造詣が深く、グルメに詳しく、しかも長文メールを送れば、同じくらい長文で返してくれる彼は、彼女にとって、最高のメール友だちになっていました。

「好きな音楽もわりと近いし、食べ物の趣味もいっしょみたいで、同じお店に行ったことがあったり。出会い系サイトでこんなに気があう人と知り合えるなんてウソみたい」

深夜、タクシーで自宅へ帰ってきた彼女はパソコンを立ち上げてメールをチェックするわずかな時間にかすかなイラ立ちを覚えてたとき、Tちゃんは、「あたし、いつの間にか、彼からのメールが届くのを心待ちにしてる」
そんな自分を発見したのでした。

ひんぱんなメールのやりとりがつづいて、1カ月ほどたったころ、ついに彼が、「もし、時間があったら、来週の週末、このあいだお話したイタリアンのお店にいっしょに行ってランチを食べませんか?」
とTちゃんを誘ってくれたのです。

「うそー、どうしよう。でも、やっと会えるんだ…。すっごい楽しみ」

忙しい仕事の合間をぬって、かわいいめのワンピースを買い、美容院で髪もカットしておいた彼女は、次の週末、心臓をバクバクさせながら待ち合わせ場所へと出かけました。
「あの、Tさんですか?」
と話しかけてきた彼は、ちょっとおなかがでて、もっさりしてるのが気になるけど、声には落ち着きがあるし、服の趣味も、ポケットにものをつめこむのをやめてくれれば、あとは問題ないといったところ。

「外見的にすっごいカッコいい人、というわけではないけど、たしかにメールで想像してたとおり、いい人そうだなあ」
ところが、お店まで数分の距離を歩くあいだも、目的のイタリアンのお店に到着して席に着いてからも、彼は一向にしゃべらない。困った彼女は、メールのやりとりで知りえた彼の情報を、一生懸命アタマの中から引き出して、彼に話しかけました。

けれど、彼ときたら話に乗ってくることもなく、淡々とした沈黙の時間が流れるばかり、いたたまれなくなったTちゃんは、
「ごめんなさい、この後、仕事があるから」といって、そそくさと家に帰りました。
帰宅して、すでに習慣化してしまったメールチェックをしてみると、さっき別れたばかりの彼からメールが届いています。
「楽しい時間をありがとうございました」
からはじまるメールは、まるで何事もなかったかのごとく、いつものように楽しくて長文だったけれど、彼女はこっそり考えました。

「あれだな、きっと。彼ってあんまり女性と面と向かって話をしたことがないんだな。で、出会い系サイトを利用するうちに、女のコにウケるメールを書く技術だけが上がっていっちゃったんだなあ」

けっきょく、出会いというものは、さいしょがメールだったとしても、いつかはどこかへ出かけていかなければならない。そして、初対面の女のコと話をしなくてはならないわけです。そういう機会がおとずれたとき、ぎこちない態度にならないようにするには、やっぱり自分がどう見られているか? 自分の何を話せばいいか? と心配するより、彼女はどういう話をしたらヨロコブだろうか? ということを考えたほうがいいと思います。

メールではじまった出会いの場合、特に、実際に会う前から、相手のイロイロなことを事前に知っているわけなのですから、たとえことばすくなでも、
「そういえば、こないだ仕事で落ち込んでるって書いてたけど、何があったの? 大丈夫?」
と、相手に興味や関心があるところを見せてあげたり、緊張しているならそれを正直に、
「ごめんね、キレイな人の前にいるから、すごく緊張してるんだ」
といってあげたりしてしまいましょう。

男性のそういうストレートさややさしさが出会いの瞬間、女のコにいい印象をあたえ、次のきっかけをつかむ大切な要素になっているはずですから。

Posted by deai55 19:18:44

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