インターネットオークションは、インターネットを利用し
た電子商取引で、インターネットを介して競売(オークシ
ョン)を行うこと。
ネットオークションと略称されることもある。
なお、インターネットに限らずコンピュータネットワーク
を通信媒体として利用したオークションをオンラインオー
クションと呼ぶ。
概説
1990年代以降、インターネットを通信媒体として利用した
ネットオークションサイトが登場し、一般の人でも手軽に
出品や入札ができるようになった。
ネットオークションはインターネット環境の整った国で一
般に利用されており、国際取引も増加している。
特にアメリカ・イギリス・オーストラリア等の英語圏や中
国・台湾・シンガポール等の中国語圏での国際取引が活発
であり、国際宅配業者を利用したネットオークション取引
が盛んに行われている。
だが、アメリカはAmazon.comに代表される企業 - 個人間
の電子商取引の充実に伴い、ネットオークションは当初の
勢いを失っているという。
消費者は、欲しいものであれば多少の値引きと引き替えに
オークションに時間を取られることよりも、固定価格で手
間をかけずに素早く購入できる買い物を望むようになって
いる。
その結果、電子商取引において、ネットオークションより
も固定価格による商品販売の方が、売上が伸びている。
日本における状況
日本ではYahoo!オークション(運営:ヤフージャパン
1999年9月サービス開始)が最大手のサイトとなっており、
他に楽天やビッダーズなどの検索サイトやオンラインショ
ッピングサイトが独自のサービスを展開、利用者を集めて
いる。
ネットオークションサイト世界最大規模のeBay(イーベイ
)も2001年に日本へ進出したが、先行していたYahoo!オー
クションに太刀打ちできず、不振で翌2002年3月で日本か
ら撤退した。
その後、eBayは2007年12月にYahoo!オークションと提携を
行った。
近年ではKDDIがauオークションを提供し、NTTドコモもオ
ークション事業に進出するなど、携帯電話によるオークシ
ョンも活発化している。
ただ、携帯電話用オークション最大手のスーパーガールズ
オークション(略称ガルオク。株式会社ガールズオークシ
ョンが運営)で「出品されているルイ・ヴィトンの9割以
上に偽造品の可能性」との指摘があるなど、ヤフーや楽天
といった従来の企業に比べ運営者の管理が甘いといった問
題への指摘がある。
Yahoo!オークションは利用者が多く、平均して942万件
(2006年3月現在)にのぼる物品が出品されている。
2002年には出品手数料及び落札手数料が導入され、2006年
には出品手数料が3%から5%に引き上げられたが、それでも
なお利用者は大幅には減っていない。
これは、Yahoo!オークションの知名度が高く、出品者、利
用者双方とも集まりやすいためといわれている。
また、日本からの海外オークションサイト利用、海外から
の日本国内オークションサイト利用も徐々に増えているが、
多の国に比べると少数に留まっている。国際ネットオーク
ション取引については補償制度やサービス体制が国内取引
に比べ不十分であり、トラブルも報告されている。
インターネットオークションのシステム
以下では、最も一般的な競り上げ方式のインターネットオ
ークションのシステムを説明する(ただし、ここで記載す
るシステムは最も代表的なものであり、全てのオークショ
ンで採用されているわけではない)。
出品者及び入札者が行う操作は、通常、ウェブブラウザを
通じて行われる。
出品
出品者が、商品の名称、状態、写真、オークションの開始
額、終了日時等の出品に関する情報をオークションサイト
のサーバにアップロードする。
この出品情報に基づいてウェブページが生成され、オーク
ションのウェブサイトに掲載されて、オークションが開始
される。
法律またはオークションの規定に違反する商品などは、運
営者によって出品が取り消されることがある。
入札
入札者は、オークションサイトが備える検索機能等によっ
て、購入を希望する商品を選び、購入希望額を指定して入
札する。
希望の商品を探す方法としては、特定のキーワードをあら
かじめ登録しておき、そのキーワードにあった商品が出品
されると電子メールで通知するサービスも用意されている
ことが多い。
商品が掲載されたウェブページは随時更新されており、最
新の状況を確認することができる。
入札額は、第三者に公開される場合(オープン・ビット)
と秘密にされる場合(クローズド・ビット)とがあるが、
一般には公開されることが多い。
他の入札者によって、自分の入札額を上回る入札が行われ
た場合には、再度入札を行い入札額を競り上げることがで
きる。
最高入札額の更新を電子メールで通知する機能や、他者に
よって入札が行われた場合に、入札者があらかじめ指定し
ておいた限度額内で自動的に再入札を行う機能も一般的で
ある。
落札
オークションの期間が終了すると、落札者、落札価格が確
定されて、商品のウェブページで公表されるとともに、入
札者及び落札者の双方に電子メールで通知される。
取引相手に関する詳細な情報は、商品のウェブページで入
札者・落札者のみに提供される。
その後の入金や商品の発送などの取引は、基本的に当事者
間で行われる。
ただし、メールアドレスを明かすことなく互いに連絡が可
能な機能が準備されていたり、金融機関や運送会社などと
提携して、入金や商品の発送を容易・安価に行うことがで
きるサービスが提供されている場合も多い。
また、落札者と出品者とが互いに信頼できる相手かどうか
を確認した上で入札や売買をすることができるように、オ
ークションサイトのシステム上で、出品者が落札者を・落
札者が出品者を相互に評価できるシステムを備えているこ
とが多い。
なお、不動産や中古車のように、高額でかつ購入後に公共
機関への諸手続き(登記、ナンバープレートの登録、自賠
責の加入など)が必要な商品のネットオークションでの購
入については、出品者の対応以外にも、できれば現地に出
向いて実物をチェックするなど慎重に進める方が良い。
引用【
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』】